これぞ魔の2歳児!大癇癪炸裂@白昼のJR大阪駅

前回のblogの続きです。

ババが福岡に帰る朝、朝食時さりげなく娘に「今日はね、ババは新幹線に乗っておうちに帰るんだよ〜」と伝えると、パンをもぐもぐさせてご機嫌だった娘は、突然「イヤ!イヤ!」といって泣きそうに。わ、朝から癇癪起こされたらたまらん、と思い、慌ててババと二人で「すぐじゃないよ、まだ一緒にいるよ、お昼御飯も一緒に食べて、遊ぶよ〜」とフォローすると、納得した模様。

しかし、いや〜な予感。

涙に弱いババは「あたし、こっそり帰るわ〜」と早くも逃げ腰。うむ〜、もう状況がしっかり理解できる2歳3ヶ月、泣いてもきちんと納得させてバイバイさせるか、寝てる間にお別れするか。。。迷うところでありました。

ババが帰るのを察しているのか、昼食時、大好きなパスタを食べているにも関わらずグズグズ泣く娘。大騒ぎするので、ババと交代で外へ連れ出し。隣の若いカップルさんに「うるさくしてスミマセン」と謝ると「いや〜、カワイイですよ〜」と青年が爽やかな笑顔で答えてくれた。恐縮しつつも心の中で「こんなギャン泣きしてカワイイはリップサービスしすぎやろ〜」と一人ツッコミ。

大騒ぎの昼食が終わり、JR大阪の三越伊勢丹へ。ベビーカーでうろうろしてるうちに寝るだろう、という作戦が見事失敗、グズりだしたので、「おもちゃ見に行こう〜」と誘導すると、「うん!」とご機嫌に。おもちゃ売り場で楽しそうに遊ぶ娘を見るババ。刻一刻と新幹線の時間が近づいてきます。

とうとう「あたしは、ここで失礼するわ〜」と逃げるように去って行きました。お、おーい!!!

ほどなくしてババの不在に気付いた娘「ババどこ?」連発。「ババは荷物を取りに行ったから、私達も行こうね〜」とババを追いかけましたが、時すでに遅し。ババはタクシーに乗ってしまったー。

「ババどこ?」を繰り返す娘。すっごく眠そう。もう少しで寝るだろう〜、と必死でベビーカーゴロゴロする私。「ババはお買いものしてるのかな〜」とはぐらかしながら。

そのまま大阪駅に向かい、御堂筋線に乗ろうとしたところ、急に娘がベビーカーの中で上体をブンブン左右に揺らし暴れ始めた〜!!!「ババどこ???」と泣き叫びながら・・・

ベビーカーのベルトを装着しているにも関わらず、ものすごいブンブン頭をふるので今にも落っこちそう。これは一旦降ろすか、、、と諦め、降ろしたところ、JR大阪駅の改札前(ええ、白昼堂々、梅田のど真ん中、ひっきりなしに人が行き来してるとこですよ)で大癇癪炸裂!!

ババいない、ウソをつかれた、眠い、の3拍子で怒り大爆発の娘。癇癪は慣れてきた矢先だったが、まさかの大阪駅。「ママ、イヤー」と泣き叫んで触られるのを拒否なので、抱っこもできず。ひっくり返ったり座ったりの繰り返しで、固い床に頭をうちつけそうで、ヒヤヒヤ。うわ〜泣きながら丸2日くらいとれなかった大きな鼻くそが溶けて出てきた〜、と妙に冷静に見ていたのも束の間、娘の癇癪はどんどんエスカレート。

さすがの大阪駅、通行中の人々が気にかけてくれました。

その1 仕事移動中のオバちゃん 「どうしたの?」 娘泣きやまず
その2 優しそうなオバちゃん  「どうしたの?」 娘泣きやまず
その3 白髪の長髪&ヒゲの仙人のようなおっちゃん
    「この子は予知能力があるで、明日地震が来るに違いない」
    → (知らんがな〜)娘少し黙る、だがまたギャン泣き
その4 お散歩中のおじいちゃん 「泣いたらあかんでー」娘泣きやまず
その5 杖ついたおっちゃん   「コラ、なんで泣くんだっ!」
    → (コワイっちゅーねん、威嚇するなよー)娘ますますギャン泣き
その6 その4のおじいちゃん再び 歌を歌ってくれた 娘少し黙る


かれこれ20分くらいの間、上記な感じで人々が気にかけてくれたのですが、(杖のおっちゃんは怖すぎた・・・)娘の癇癪は収まらず、私もあらゆる手は尽くしたつもりでしたが、どうにも収拾がつかず。。。ああ、ババめ〜、なんで黙って帰ったんだよ〜と恨めしく思っていた矢先のこと。

しゃがみこんで娘をなだめていた私の視界にす〜っとシールが出てきました。ふと見ると、ベビーカーに1歳くらいの女の子を乗せたママさんが優しく「どうしたの〜?ママ困らせたらかわいそうだよ〜」と団扇で娘をパタパタあおぎながら話しかけてくれました。

今までの癇癪がウソのように、ぴたっと止まり、娘はシールを受け取ってニッコリ。団扇の風も気持ちよさそう。

「ありがとうございます、本当にありがとうございます」と心からの感謝をそのママさんに述べている途中、その優しさに思わずホロっときたが最後、オイオイと泣いてしまいました。

そのママさんは「わかります、わかりますよ。ウチの上の子が癇癪持ちですごく大変だったから。。。本当に大変ですよね」と言って、一緒になって泣いてくれました。さらなるその優しさに、一人で抱えていた苦しさから解放され、またオイオイ。JR大阪駅改札前でしゃがみ込んでハンカチを握りしめ、オイオイ泣くママ二人。通行人の人たちはどう思ったんでしょうねえ・・

優しいママさんのおかげで、大癇癪が止まって、本当に救われました。一生忘れることのできない感動する出来事でした(癇癪は感動しないわよっ)。

涙を拭いて、ママさんをお見送りした後、娘を抱っこして御堂筋線へ向かおうとしたその時、前述その3のヒゲ仙人のおっちゃんが「泣きやんで良かったな〜」と言って、売店でジュースを買ってくれました。そして「ワシ、思ったけどな、昨日は満月やってん。だからやっぱりこの子は何か特別な能力があるんやわ」とまたソッチの方に話題を持っていきまして(笑)知らんがな〜と思いつつ、気遣ってくれたおっちゃんの優しさがじんわりと心に沁みました。

その後、地下鉄に無事乗車、娘はほどなくして寝ました。そしてオカンから能天気なメール「涙を見ずにお別れできてよかったわ」と・・・・おかげでこっちは大変だったわい!

その夜、ババとスカイプで対面した娘。明らかに拗ねている模様。「ババ、イヤ」と言って話しませんでした。事の重大さにようやく気付いたババ。「ごめんね〜」を連発。翌日も「ご機嫌治ったかしら・・・」と気にしておりました。次回会った時は気をつけることにしましょ。そして私も誤魔化しはもうやめましょ。